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私はロボットではありません [科学・技術]

friends_robot.pngGoogleのサイトなどでログイン情報を入力して送信しようとすると、「私はロボットではありません」というチェックボックスにクリックを求められることがある。たしかに、私はロボットではない。不正アクセスを排除するセキュリティ機能の一部なのはわかるのだが、正直なところ軽い苦手意識がある。

チェックの自己申告だけで済む場合は良いが、ときどきタイル状に写真がいくつも現れて「信号機の画像を全て選択して下さい」のような課題を課される。これが結構むずかしい。明らかに信号機とわかる画もあるが、片隅に写ってるこれもしかして信号か?みたいな微妙な設問も少なくない。しかも小さくぼんやりした画像が多くて老眼の身には敷居が高い。時々クリアに失敗するのはのは私だけだろうか。それとも私はもしかしてロボットだったのか?

人間のふりをするAIを判定しふるい落とすという点で、これは一種のチューリングテストである。深層学習によるパターン認識の能力が上がっていけば、やがてこの程度のフィルターでは不正アクセスをブロックできなくなる日が来るのではないか。いたちごっこで画像テストの難易度がますます上がっていくと、老いて視力も認知能力もおぼつかくなった生身の人間はどんどん脱落するだろう。人間は衰えてロボットと見分けがつかなくなり、進化するAIが画像テストをあっさり突破する。アラン・チューリングは、そんなトホホなシンギュラリティを果たして予見していただろうか?

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