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眼鏡店とラーメン屋 [社会]

megane_case.png私は長年のコンタクトレンズ愛用者だったが、老眼が看過できなくなった4年ほど前から眼鏡に切り替えた。もともと近眼に加え乱視もひどいので、近視矯正+乱視矯正+遠近両用をすべてコンタクトに託すのが難しくなったのである。

ときどき眼鏡の購入店に足を運んで調整をお願いする。そのたびに思うのだが、眼鏡店ってどうやって経営が成立しているんだろう。眼鏡は安い買い物ではないが、使い捨てコンタクトレンズと違って一度買ったら何年も買い換えない。調整やクリーニング程度のアフターケアは無料なので、車のディーラーのように車検や定期点検で稼ぐわけでもない。検眼の設備など初期投資はバカにならなさそうだし、どの店も数人の店員が常駐しているので人件費もそこそこかかっているはずだ。めったに買わないアイテムばかりを売る店が、どうやって利益を出しているのか?

ざっと調べてみると、眼鏡の原価率は30%か40%あたりがふつうのようだ。一般の小売店の原価率が50%~75%ということなので、それに比べると眼鏡販売の利益率は高く、30~40%という数値はむしろ飲食店の原価率に近い。仮に眼鏡店が3万円のメガネを一日2本売るとすれば、原価率30%として粗利益は4万2千円となる。一日4万円ちょっとで大丈夫か、と素人目に心配になる。しかし計算上は、ラーメン屋が一食600円のラーメンを一日100食売るのと同じくらいの粗利益である。濡れ手に粟には遠いが、なんとかなりそうな気がしてきた。諸経費のかかり方が違うので営業利益は単純に比較できないが、眼鏡屋のビジネスは小売店よりむしろラーメン屋に近いということか。

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