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番外編:かき氷はなぜ高い [その他]

kakigoori6_blue.png相変わらずの酷暑で、かき氷が恋しい。それにしても、かき氷は昔からこんなに高かったか?普通のカフェでも平気で700~800円くらいする。砕いた氷に色と味をつけただけの食べ物が、どうしてこんなに値が張るのか?2,000円を超えるかき氷もあるそうだが、いったい何様のつもりか(食べてみたくはあるが)。

試しにググってみると、同じ疑問を持っているのは私だけではない。数年前にTBSの番組が、専門家監修のもとかき氷の原価率を12%と算出した。飲食店の原価率はふつう30%が基準だそうで、この数字だけ見ればかき氷は圧倒的に儲けが良い。しかし、店にも言い分があるだろう。氷の質(食感)にこだわって天然氷から作るなら、仕入れに相応のコストがかかる。シロップの材料費や手間ひまもピンキリだろうし、アイスとかフルーツとか上に乗っかるもの次第で原価は結構バカにならない。実際、天然氷で作る本格抹茶かき氷を1,000円で売ると原価率は約40%に上るとする試算もある。素材にこだわれば、素人が邪推するほど利益は出ないのかも知れない。

インスタ映えへの飽くなき欲求が、かき氷価格の高騰に一役買っているという見方もある。夏祭りで屋台の定番駄菓子だった時代はどこへやら、かき氷のビジュアル進化が止まらない。豪華トッピングに埋もれてもはやパフェと判別不能なかき氷があれば、高級和菓子のような佇まいに侘び寂びの境地に達した一品もある。かき氷はもはや涼を取るおやつではなく、SNSの一コマを彩るアイテムとして存在しているのか。インスタに上げるために皆せっせとかき氷に高額投資しているのだとすれば、その利益を本当に享受してるのは、いったい誰なんだろう?

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