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大きい方が安い [政治・経済]

petbottle_water_full.png1年以上ぶりに出張に来ていて、ホテル近くのコンビニで買い物をした。飲料水の陳列棚を凝視しながら、久しぶりに思い出したことがある。コンビニの水は、何故か2Lボトルが安い。mLあたり単価が安いだけではなくて、本当に安いのである。同じブランドの1Lボトルが160-170円くらいするのに、2Lが100円ちょっとだ。ふつう手にすることの多い500mLボトルと値段がほとんど変わらない。場合によっては、2Lが500mLより値を割り込むことすらある。理屈に合わない。

試しにググると、同じ疑問を持った人が飲料メーカーや大手コンビニ各社に問い合わせた記録がゴロゴロ出てくる。はぐらかしているとしか思えない公式見解も多いのだが、コンビニの言い分としては2Lボトルはスーパーの実勢価格に合わせているというコメントが定番のようである。嘘ではないと思うが、本当にスーパーに合わせるのであれば、500mLはもっと下げないと釣り合わない。

昔から、コンビニで売っているものは何でも高かった。欲しい時に欲しい量だけ買える便利さを、付加価値として売っているのである。もっとも、最近はコンビニが他業態のニッチに侵食を始めた。自社ブランドの飲料をお値打ちで売り、惣菜系の品揃えが増し、スイーツがやたら美味しくなった。もちろん、スーパーも負けてはいない。大手メーカーのお茶500mL各種をスーパーでは60-70円台で買えることが多いが、コンビニが伊右衛門や綾鷹を100円未満で売ることはない。職場の昼休みにお茶一本のため遠くのスーパーに行くのは割りに合わないので、コンビニの客は多少割高でも喜んで買う。だからコンビニは、叩き売る必要がない。

そう考えると、水2Lボトルだけ「スーパーの実勢価格」を意識するコンビニの真意は謎である。そもそも、コンビニで2Lボトルを買う人って誰だろう(と言いつつ私は買ったが、出張中にホテルの冷蔵庫に入れておく便宜以外ではまず手を出さない)。ちょっと喉の乾きを癒したくなっただけのために、重くて持ちにくい2Lボトルを買う人はたぶんいない。でもコンスタントに2Lが入荷されている以上、ニーズがあるはずである。誰か一度ガチで調査してくれないか?