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年始雑考 2022 [その他]

あけましておめでとうございます。気がつくと2022年、コロナ禍が始まってからそろそろ丸2年が経つ。今年こそは世界が「普通の年」に戻ってほしい。

osechiryouri_osyougatsu.png小さい頃、正月といえば小さな悲喜こもごもの集大成だった。ちょっとした祝祭感にウキウキはするが、真冬のさなかで布団から出るのがつらい。おせち料理は見た目が豪華だが、子供の舌にはあまり馴染まない。田作り(ごまめ)と栗きんとんにはテンションが上ったが、重箱に収まるその他大勢の品々は正直あまり好きではなかった。もともとお節料理には、一年の収穫を祈って神様にお供えする意味合いがあるそうだ。神様の口に合う料理を現代の子供が好む理由はない。正月にばたばたと食事の支度をしなくて済むよう、年内から作り置きしておく保存食という役割もあったから、軒並み味付けが濃い目でちょっと飽きる。昔に比べるとお節料理の中身はバラエティに富んでいると思うが、冷蔵庫やレンジが当たり前の時代、お正月にいただく食事はもっと自由でもいい。

歳を重ねると、慌ただしい年末に年賀状を書くのがますます億劫になる。子供の頃は大人ばかりに届く年賀状が羨ましかったが、いざ大人になるとそれが重荷になるのだから、勝手なものである。若い時分、出した枚数より元旦に届く枚数のほうが少ないと、投資に失敗したような気分になった。最近はそもそも誰に出したかすぐ忘れてしまうせいもあり、回収実績は全く気にならなくなった。昨今はメールやSNSで済ます人も増えていると思うが、差し出す相手を想いながら一手間をかけることが年賀状の価値だとすれば、一斉送信はむしろ逆効果になりかねない。電子化に完全一本化するには、相応の勇気が要る。

帰省ラッシュが事実上消滅した1年前と違い、今年はそこそこ人が動いているようである。昨年は初詣の人出を分散させるため、お参りは元旦でなくてもご利益は変わりませんと専門家(神主だったか住職だったかは失念)が公言していた。今日まだニュースを見ていないが、今年の初詣は例年の賑わいがある程度は戻っているのではないか。個人的にはあまり信心深いタチではないので、1月1日は感染対策にかこつけ家で寝正月に決めている。コロナ太りと正月太りのあわせ技が今から気がかりだ。

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