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第200号記事 [その他]

candle_200.pngどうでも良いと言えばどうでも良いのだが、このコラムが第200回目のキリ番記事である。ペンギンのウ◯チについて書こうとさっきまで思っていたがそれは次回以降にして、100回に1度の機会なので過去のブログをちょっと振り返ってみたい。

101番目の記事が昨年10月13日付で、それから100本目の今日で1年弱が経つ。時事ネタが多いが、まったく世相と関係ないマニアックな話題も少なくない(今回もペンギンの排泄物について書こうとしていたくらいだから)。誰の琴線にも触れないネタも結構あるかもしれないが、テーマはともかく週2回コンスタントに何か考えて書くことが自分にとって大事なのだ、と最近思うようになった。筋トレやジョギングと同じで、思考と作文の基礎体力と反射神経が鍛えられる(と勝手に信じている)。ブログのおかげか定かでないが、折しも科研費の申請シーズンにあって、申請書の推敲がかつてなくスイスイと深まったのは事実である。

101から199番までのアクセス数パーソナルベストは、2020年10月31日の『鬼滅の刃、或いはカフカと家族の話』であった。近々TVアニメ版『遊郭編』が始まるとかで、大ヒットした劇場版『無限列車編』が近々テレビ初放送だそうだ。私は映画を見ていない(原作は読んだ)ので、楽しみにしている。ブログでは『鬼滅』の家族観をカフカの『変身』と比べてみた。もし『無限列車』が列車という密室を舞台にしたヒューマニズムの物語であるなら、アガサ・クリスティの『オリエント急行の殺人』あたりと相通じるだろうか?炭治郎をポワロになぞらえるには、ビジュアル的にかなり無理がありそうだが。

次いでアクセスが多かった記事は、少し意外だったが昨年11月11日付『Embarrassmentは「恥」か?』である。この頃はちょうど米国大統領選の時期で、それに絡むコラムを何回か綴っていた。Embarrassmentは、バイデン新大統領がトランプ氏の往生際の悪さにコメントした際の言葉である。しかし就任後のバイデン大統領を見ていると、中国との距離感など国際問題に関してはトランプ路線の継承かと思わせる局面も多い。今アフガニスタンで進行している問題も、善し悪しは別としてすっかり内向きになったアメリカを象徴している。

今年に入ってからのアクセス数では、『怒りとは理解の不足である』(6月1日付)が突出している。大坂なおみさんが会見拒否問題で批判されたときに呟いたセリフである。アメリカでも日本でも人種的マイノリティの彼女が、会見拒否で非難を浴びるとうつ病を告白した。結果として、彼女はどこから攻められてもPolitical Correctnessに守られる鉄壁のポジションを獲得したとも言える。どう叩いても批判したほうが反則を取られかねないリスクを抱えるので、腫れ物を触るように大阪さんを語る人が増えた気がする。本人のしたたかな計算なのか、アスリートの勝負勘なのか、単に天然なのか、よくわからないところが逆に興味深い。

誰もあまり読みたくないかも知れないが、時節柄ブログの話題はコロナ関連が依然として多い。300回目のコラムに到達する(と思われる)来年の今頃は、どんな世界になっているだろう。ウイルスが消えてなくなるとは思わないが、ワクチンも治療薬も適宜ルーチン化され、外食とか旅行とか当たり前のことが当たり前にできる世の中に戻っていてほしい。

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