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懲りない人たち [政治・経済]

city_night_yoruno_machi.png何だか冴えないニュースばかりだったこの一週間を振り返りたい。

夜の灯りに誘われ彷徨う永田町の羽虫がまた一匹、文春砲で撃ち落とされたようである。麻布十番の高級ラウンジとやらでうつつを抜かしていた自民党議員の件だ。深夜に営業する店もそこに訪れる客も、緊急事態宣言下とは言え法に抵触しているわけではない。ガマンできなったのなら、贔屓のママにどうしても会いに行きたかったんですとか堂々と告白すればいい。しかしこの期に及んでまだ見栄を張りたいのか、飲食業界の窮状を見るに見かねて、のようなことをおっしゃる。それなら、議員なんだから休業補償の制度化にでも一肌脱いでは如何か。このご時世に夜遊びをしていたことより、言い訳が拙すぎることに脱力する。少し前に銀座を徘徊していた別の議員に至っては、子分を従えていたのに一人で行ったなどと子供のようなウソをつく始末だ。バレると「前途ある有望な彼らをかばって」などと弁明を始めたが、そんな浪花節で世間が一緒に泣いてくれると思ったのか。

永田町の心が浪花節なら、霞が関の掟は忖度である。菅総理のご子息が絡む接待問題で、録音された会話中に自身の声を認めざるを得なくなった総務省の局長だが、ヤバめのワードが飛び出した部分は当初「記憶にない」と逃げに走っていた。動かぬ証拠を突きつけられてなおシラを切り続けることに、何か得るものがあるのだろうか。往年の刑事ドラマだったら、観念してカツ丼をいただく局面ではないか。後から急に記憶が蘇ったようで結局更迭されたのだから、引っ張った分だけ時間の無駄だった。それはさておき、こういうとき魔法のように出てくる会話音源って、誰が何のために録ったんだろう。音声データが公になれば、その場にいた人はみな身を滅ぼしかねない気もするのだが。

東京オリパラ問題では、森喜朗元会長の後任が橋本聖子氏に決まった。選考メンバーの顔ぶれすら非公表(結局バレたが)と思わせぶりだったが、その割に蓋を開けてみれば既定路線で何のサプライズもない。喋りすぎてチャンスを逃した川淵三郎氏は自業自得とは言え、どうせ森氏の側近が後を継ぐなら始めからそうやって俺を選んでくれよ、と苦々しく思っているのではないか。結果論としては無難な落とし所に落ち着いたと思うが、ただでさえコロナで盛り下がっているオリンピック機運を復興するのは、なかなか大変そうである。

コロナ感染者接触確認アプリCOCOAが、Android版に続いてiOS版でも不具合が見つかった。要は一切満足に機能していなかったわけだが、不具合があること自体は仕方がない。初めから完璧なアプリはないので、バグがわかれば速やかに修正してアップデートすれば良い。問題は、Androidで不具合が報告されてから何ヶ月も対策が取られず放置されていたことだ。厚労省はCOCOAを作ったことすら忘れていたのか?バッテリーばかりやけに食うアプリであれば即刻削除するところだが、そもそも動作していないなら単に役立たずなだけで実害はなさそうだ。当面は様子を見つつ放っておくことにする。

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