SSブログ

オリンピックマスコット [その他]

BingDwengDweng.jpg北京冬季オリンピックのマスコット「ビンドゥンドゥン」の人気が急上昇しているようである。一見パンダがガラスの壺にハマって身動きできなくなっているようにも見えるが、オリンピック公式サイトによれば氷を模した宇宙服状のコスチュームをまとっているのだそうである。目力にかすかな狂気を感じさせるが、ちょっと昔までは遊園地でドラえもんやミッキーに似ていなくもない雑な着ぐるみキャラクターが徘徊していた国であることを思えば、じゅうぶん及第点のゆるキャラと言えよう。

過去のオリンピックのマスコットは公式サイトで確認できるが、正直のところどれもあまり記憶に残っていない。オリンピックは高邁な理念とか国威発揚などあれこれ使命を引きずるから、マスコットも背負わされるものが多くどうしてもデザインが理屈っぽくなる。あれもこれも詰め込もうと思うと、奈良県の「せんとくん」のように化け物感が表に出てしまう(実際にロンドンオリンピックの一つ目マスコットなど妖怪感が全開である)。幅広い人気を獲得するゆるキャラの共通点は容姿に無理がないことで、「熊本者だからくまモン」みたいに一発芸で攻める方が筋がいいし見た目も普通にかわいい。

直近では、東京オリンピックのミライトワがその「影の薄さ」ゆえに話題になった。東京オリパラは開催直前まで運営サイドの炎上案件が続出したので、とばっちりを恐れて露出を控えていたのかもしれない。ミライトワ自身に特段の問題があったとは思わないが、何の生き物かすらよくわからないし(デジタル世界で生きているのだったか?)、ぬいぐるみにして抱きしめたいと思わせる愛情喚起力は弱かっただろうか。反面、ビンドゥンドゥンは単なるパンダなのでわかりやすい。結局、デザインに余計な思想をあまり詰め込まなかったことが人気の勝因ではないかと思う。

共通テーマ:日記・雑感